上皮内新生物とは?

上皮内新生物とは、上皮内部に留まって、周囲に浸潤や転移をしていない新生物(腫瘍)をいいます。

上皮とは、胃、腸などの消化管や子宮など、中空(内部が空洞)の臓器の最も内側の層を言います。 例えば胃を例にあげますと、胃壁は内側から粘膜層、粘膜下層、筋層の3層で構成され、さらに粘膜層を細分化すると内側から上皮、粘膜固有層、粘膜筋板で構成されます。

「悪性新生物」(悪性腫瘍、いわゆるがん)のうち、「癌腫」とよばれる肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん、頭頸部のがん、舌がん等は、まず最も内側の上皮を起源として発生するとされています。 悪性新生物の特徴のひとつに、上皮で発生した新生物(腫瘍)が、その上皮内に留まらず、周囲にしみ出るように広がる「浸潤」や、体のあちこちに飛び火する「転移」をして拡大、拡散していることがあげられています。 (1)

一方、周囲の組織に浸潤、転移せず上皮内に留まっている腫瘍、新生物を「上皮内新生物」(上皮内がんと記述する文献もあります)といいます。 上皮内に留まっているのですから、その状態である限り転移もなく、生命を脅かすような病状にはなりにくいと一般には考えられています。(1)

上皮内新生物との診断された新生物(腫瘍)が、どのくらいの割合で悪性新生物に進行するかが気になるところですが、現実には上皮内新生物として発見された場合でも多くは手術等で切除されてしまうため、経過観察例が少なく、実際には良くわかっていません。


【参考文献】
 (1) 国立がん研究センターがん対策情報センター
     Topページ: http://ganjoho.ncc.go.jp/public/index.html
     悪性腫瘍(がん)とは:
     http://ganjoho.ncc.go.jp/public/dia_tre/knowledge/malignant_tumor.html


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